世界平和への旅 〜そして、わが祖国編〜

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zoom RSS 彭家声逆襲の理由

<<   作成日時 : 2015/03/25 18:59   >>

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彭家声の逆襲から1か月半。報道が少なくなってきているが、コーカンでの紛争が終わったわけではない。どころか、ミャンマー国軍は、戦闘機まで持ち出して、中国側に領空侵犯までして、果敢軍の掃討に躍起になっている。

日本にいるとほとんど情報が入ってこないが、5年前の経験から、今回の「彭家声逆襲の理由」を大胆に予測してみる。(かなり遅れてしまったが…)

1.彭家声は雲南省の麻薬シンジケートをバックに復活した。
これは、ある友人から聞いた話だが、2009年の「8・8事件(中国人は、こう呼ぶらしい)」以降、ミャンマー・中国国境沿いから、中国、ラオス、タイなどに流れている麻薬(アヘン、化学合成物含む)利権が、ミャンマー国軍側に抑えられ、雲南省の麻薬収入が激減したはずだ。

この説が本当だとすると、かなりの部分の説明がつく。つまり、北京政府の後ろ盾までは得ていないが、雲南省地域の暴力団をバックに、中国側の火力や義勇兵などを使って、かつ同じ少数民族のカチン族(ダム・パイプライン利権)などと連携しながら、彭家声が復権を狙ったというものだ。実は、彭家声自身の意思ですらなく、雲南省のパトロンから、やれと彭家声は命令されているのかもしれない。

この説だと、北京政府の公式発表である、「内政干渉はしない。中国政府は彭家声を支援していない」という発言も本当だ。一部中国人の間では、ロシアのクリミア併合の真似をして、「これを機に、果敢を併合せよ!」という過激な意見もネットでは流れているが、中央政府が仕掛けたのでない以上、その可能性は低い。

2.ミャンマー総選挙との関連

以前、ラカイン紛争の分析をした時に、テイン・セインを支持しない軍部過激派と、アウンサン・スーチーを支持しない民主・民族・宗教過激派が手を組んで、ラカイン紛争を起こしたという結論を出した。また、ある程度、辺境が騒がしいのは、軍事政権を保つためには、有利であることも指摘した。

今回は、「売られたケンカ」なので、ミャンマー側から仕掛けた可能性は低いと思うが、2015年秋の総選挙を睨んで、軍部の過激派が彭家声に何らかのシグナルを与えて仕掛けさせた、という可能性も否定しきれない。

テインセイン大統領は、最近になって、「これは中国の問題ではなく、ミャンマーの内政問題だ」と中国の関与の火消しに躍起になっているが、秋に予定されている総選挙のためにも、現大統領としては、「国内安定、少数民族との和解」を提唱せざるを得ない。次期大統領を巡って、軍部過激派との駆け引きが続いているのかもしれない。

総選挙との関連で言うと、アウンサン・スーチーの大統領という線はあり得ないだろう。スーチーは軟禁解放された時点で、すでにテインセインと妥協しているし、現在の民主化勢力が盛り上がりを見せているとは言えない。

3.アメリカの関与はあるのか
世界の紛争のすべてをアメリカのせいにするのはきいちの悪い癖だが、オバマ大統領ではなく、アメリカのネオコン系、戦争大好き系が、コーカン紛争に絡んでいる可能性はないのか。

インド洋(ミャンマーラカイン州)から中国昆明へのパイプラインが2015年2月6日に試運転を開始したのは単なる偶然か。ゴールデントライアングルの麻薬利権には、1980年代までCIAが関与、旧国民党軍を支援していたのは周知の事実。現在の麻薬利権に一定の影響力を持っている可能性もある。

すなわち、大きく言うと、中国包囲網を敷くために、会えてアジアのクリミア問題を作り出した可能性はないのか。雲南省マフィアを動かして、彭家声の逆襲を行わせて問題を作り出し、そして、ミャンマー国軍の過激派を煽って、中国との国境沿いで問題を起こして、パイプラインの稼働を遅らせ、ミャンマー・中国国境沿いに火種を残して、ミャンマーをアメリカ側に取り込む、そのような企みがないとは言い切れない。

もう、ここまで来ると、陰謀論の世界になってしまうので、これ以上の憶測は止めるが、ミャンマー国軍が領空侵犯してまで、中国側に空爆をしている事実は、誰かの後ろ盾無くして、そこまで踏み切れるものなのだろうか。中国を敵に回した時にミャンマーを擁護してくれる国は、アメリカ以外には考えられないのではないだろうか。

…彭家声の逆襲から、なんの裏情報もなしに、一気にアメリカの陰謀論まで来てしまったが、いずれにしても、彭家声の逆襲には必ず理由があるはずで、彭家声の復権などと、矮小な話に期してはいけないと思う。

2009年に何故、8・8事件が起こったかにまだ定説はないが、2015年の2・9事件(あとでこう呼ばれるのだろうか…)にも、必ずや理由があるはずであり、ミャンマーの辺境は複雑怪奇、中国共産党の拡張路線などと、適当な説明に満足せず、これからもミャンマー辺境をウォッチし続けたいと思う。

きいち



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