世界平和への旅 〜そして、わが祖国編〜

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zoom RSS 余剰の時代 2

<<   作成日時 : 2015/04/06 08:36   >>

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前回の続き。『余剰の時代』(副島隆彦、2015年、ベスト新書)のまとめ。

副島氏は、リバータリアニズム=『大草原の小さな家』の生き方を推奨する。1950年代、ソビエトの核兵器に対して、「私たちは猟銃で戦う」と言い切ったのがリバータリアンだ。反官僚、反福祉、反税金、反国家統制、反海外侵略の思想だ。これに対して、ヒラリー一派率いるグローバリストは、人道的介入主義を唱えるワルだ。オバマ政権は「オフショア・バランシング理論」で、地域ごとに国を対立させるだけだが、好戦派(ジンゴウイスト)ヒラリーは大きな戦争をやりたがっている。本当に愛国派であれば、「自分の国は自分で守る」という簡単な一言を言えばよい。

生き方の構え、思想の構えとして、「自分は何があっても戦争には反対だ」と、予め言って、これを守ろうとすることが、本当に強い人間の思想だ、と副島氏は宣言する。

リバータリアンの白人は、インディアンたちの集落を復讐し、皆殺しにした。人間が野蛮になり、野獣のようになって相手を殺しに行くというのは、勇気があるとか、勇敢だとか、そういうことではなくて、自分たちを守るための恐怖感から殺しに行くのだ。

企業経営者の存在を大事にしなければならない。経営の才能は生まれた時からの才能だ。自分には金儲けの才能はないと思ったら、経営の能力がある人にベッタリくっついて生きていくべきだ。そうすれば何とか食べていける。それが生きる知恵だ。ある程度、悪賢い、ずる賢い人間でないと、金儲けはできないようだ。

所得税、地方税の他に、住宅ローン、年金、医療費など、サラリーマンの給料の半分はあれやこれやで徴収されている。減税して、公務員の数を半分に減らさなければいけない。

生き延びる力としては、きれいごとを言わないことが大事だ。理想主義を言うと、その途端に騙される。貧しい人、障害者、お年寄りを大事にしようというけれど、生命維持装置は外さなければいけない。長生きばかりを尊重する時代はとうに終わっている。70歳を過ぎたら次から次に死んでいくのがいい社会だ。電車への飛び込み死は、死亡証明が出るので、保険会社が生命保険を下しているので、なくならない。

世の中、社会体制そのものがズルい。コネで、公務員や大企業、特殊法人に就職している人は、ものすごい数でいる。大学や国家試験の裏口入学もたくさんある。何事に対しても、用心、警戒、注意、疑う。これしかない。素人さんを騙すために、金融商品がある。若い人は色々失敗した方が良いが、取り返しのつかない致命的な失敗はしてはいけない。

人から騙されないということが、人生で一番大事だ。人生の重要ごとは、大学受験と、会社に入ることと、結婚相手を見つけること、家を買って住宅ローンの重荷に耐えること、子供を生むことぐらいだ。世の中大体50歳で決着がついている。人に夢みたいなことを言えなくなる。ある程度臆病になりなさい、が生き延びる知恵だ。

人間が生まれた時から自由で、平等というのはやっぱりウソだった。憲法は、公務員は公民の権利を絶対に侵害するなという、命令なのだ。憲法は、人権と統治という二重の側面を持つ。

国家体制も、教育も、洗脳そのものだ。学問とはもともと疑うことを身につけ、制度・体制を批判する能力を身に着けることなのに、日本ではそれが教えられていない。デモクラシーの本質は、代表を選挙で選んで、権力を与えて、ダメだったら引きずりおろすことだ。特別な人たちの権力を認めないことだ。アリストテレスが、デモクラシーとオリガーキー(寡頭政治)の混合形態が、ベストな政治だと2400年前に言っている。

最後に、副島氏は、『生き延びる思想10カ条』として、以下を挙げている。

1. 夢・希望で生きない
2. 自分を冷酷に見つめる
3. 自分のことは自分でする
4. 綺麗事を言わない
5. 国家に頼らない
6. ズルい世間に騙されない
7. ある程度臆病でいる
8. 世の中のウソを見抜く
9. 疑う力を身につける
10. いつまでもダラダラと生きない

以上で、『余剰の時代』(副島隆彦、2015年、ベスト新書)のまとめを終わりにします。

相変わらず、切れ味鋭く、世の中の偽善を暴き出している。個人的には、
 自分を冷酷に見つめよ
 大体50歳で決着がついている
 長生きばかり尊重する世界は終わっている
あたりの主張に考えさせられた。

世界平和という果てない夢を見ながら、大器晩成という言葉を信じて、人道支援業界に身を置きながら、社会的弱者、障害者、お年寄りなどを支援している、自分の人生自体が、まさに偽善の固まりだからだ。

夢を見ていたいのは、現実から目を背けたいからではないのか、大器晩成と言いながら、組織にしがみつきたいだけじゃないのか(余剰の時代だし)、人道支援と言いながら、全ては自分のためじゃないのか。

特に結論めいたものはないが、副島氏の『生き延びる思想10カ条』は、ことあるごとに振り返る価値がありそうだ。

きいち

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